荷物を整理していたら2000年の北京の名刺が出てきた。もみじと地壇公園の日本料理屋花壇と、職場で連れてゆかれたダンスホールみたいなところだな。
荷物がやっとできる。観光旅行って簡単だな。観光旅行なんてした記憶がない。
名前を書いたマジックは2000年に北京の左安門で買ったんだ。次はいつ行けるかわからなかったから大事に使っていた。
さて、生まれ育った千葉を離れる時が来た。クラクション長鳴らしの千葉、歩道ゴミだらけの千葉ともお別れだ。
道路が渋滞している。この先で工事をやっている。振り返るとバスがいた。タクシーのつもりだったが、これじゃ何で行っても千葉駅に着く時間は同じだろう。
気にはしていたが転居後初めて家からバスに乗る。
SUICAで払ったので詳細はわからないが整理券の料金表を見るとバス代は200円以上だ。タクシーは初乗りの730円で千葉駅に着く。どうだろう。毎日だったら考えるかもしれないが、タクシーでもバスでも料金はあまり変わらない。
千葉駅。
ここで予定以外のルートも考えたが、時間に余裕があるし、乗換え無しが安全だと考えて予定通りバスで行く。
千葉駅西口のバス乗り場。
偶然、11時15分のバスが遅れてきて乗ることができた。
うっかり最前列に座ってしまう。対向車に気を付けながら羽田空港に到着。
台湾でも中国でもすごい行列という記憶しかなかったが、今回はほとんど待たずにすいすいと搭乗口まで着いた。
ここにも両替所が。昔は中国の外では人民元が手に入らないのが当たり前だった。
搭乗口の近くで昼飯。
3種のきのこじゃなくてスパゲティだろう。あとコーヒー。
出発時刻は16時50分。
あれに乗ればよかったな。
あれれ、行っちゃった。停まってたのは韓国行きだった。
テレビの前に立って荷物をいじる女。中国気分が出てくる。実はこんなのは日本にもいっぱいいる。
出発の準備が遅れておりますと放送があった。
海外行きで初めてのJAL。やっと乗り込んでシートベルトを締めたところで、出発は18時ですよと機長の放送があった。新しい理由は天候と北京空港からの指示だという。
最近は電子機器をいつでも使っていいんだな。
強風。
天気が良くなって虹が出る。待った甲斐はあったかもしれない。
やっと動いた。
遅れたんだから飯ぐらい出すよね、とだれか言ってくれたらしい。
昔、北京で日曜にもみじの女の子と遊んで、晩飯の後で連れてゆかれた国貿のハーゲンダッツがその日払った中で一番高かったのを思い出す。
-52℃じゃ消せるボールペンの消した字が全部出てくるんじゃないですか、とスチュワーデスに聞こうと思ったが忙しそうで聞けなかった。
着陸の準備をしておく。日頃この準備が悪いのが私の特徴だ。
地面が近づく。
地球の歩き方にこれを機内で書いておいたほうがいいよとあったので、背もたれのポケットで見つけて書いた。地球の歩き方には国籍はJAPANESEと書いてあったので、変だなと思いながらそのまま書いたが、機内の背もたれのディスプレーでメニューで選んで見た手続き案内のビデオではJAPANと書いてある。やっぱり。
入国審査はすごい行列という記憶しかないが、待ち時間なくすらすらと通れた。
荷物を受け取るには電車に乗る。
C站まで、津田沼から千葉までぐらいの時間がかかる。気のせいかな?
通関。安全検査みたいにスーツケースをX線で見て終わり。肩掛けカバンとリュックサックは見なくていいという。麻薬を持ち込んで捕まった日本人はどうやって捕まったんだろうか。麻薬持ってませんとか言ったんじゃないか。
出口をうろうろ歩いていると若い男の職員が声をかけてきたので、地下鉄はどこと聞くと、あっちだと教えてくれた。一卡通はどこで売ってると聞くと、地下鉄のほうを指さしてINSIDEと教えてくれた。
地下鉄駅の券売り場で無事に200元を払って180元が充値された一卡通を手に入れる。使い方はsuicaと同じ。
地下鉄の中でY!mobileの携帯のネットワークの設定をする。Y!mobileのサイトで見たようにネットワークを中国の定額のChina MobileとChina Unicomの2社に設定すると電話も出来なくなる。後からY!mobileから来たメールの”中国では全社が定額なのでネットワークを指定しなくていい”という情報に従って自動に設定すると、電話もネットもできるようになった。・・・が、一日のネット使用料の上限が3千円くらいかかる。
飛行機が遅れたせいで東直門から建国門の電車が無い。終電は現地時間22時7分(デジカメ時刻で23時7分)だ。東二環路をタクシーでホテルまで行くとすると・・・その後で遊びに行くタクシーのことを考えてしまう。ホテルのチェックインは深夜にして、先にタクシーで遊びに行っちゃおう。
予定変更で三環路の三元橋で電車を降りる。
すぐ前のホテルのロビーで長富宮飯店に電話をかけるが、今忙しいのであとでかけてという機械のメッセージが出る。何度かけても同じ。日系の一流ホテルでそんなはずがないだろう。日本の番号からかけてるからじゃないかな。
車を拾おうと道路に出ると三輪車に声をかけられた。どこに行くというので、遠いよ大望路だ、というと、俺はそんな遠くまでは行けないとタクシーを紹介された。運転手は、60元でどう?と言う。乗り込むとメーターは付いていない。何しろ地下鉄が無い時刻だ。
燕沙。まだこんな北のほうか。2000年に北京に居た頃は燕沙というとずいぶん北のほうに来たという感じだった。
国貿ビル。かつてはこのへんから南が主な生活圏だった。
大望路のSOHO現代城。私は百度地図を見る。運転手はよく知らず、このへんかなと車を降りる。運転手が百度地図を見てくれたらお互い能率がいいんじゃないか。
(170629追記:あとで知ったがこいつは特別に時代遅れのタクシーで、普通は携帯アプリで位置情報を知らせながら客から呼ばれて、携帯のカーナビで目的地へ向かう。支払も携帯アプリで済んでしまう。)
敷地の入り口に門が閉まって守衛がいて、とても中にスナックがありそうに思えない。勝手に入れる場所を探して1周してしまった。1周したところの門で守衛に声をかけて、SOHO現代城はここですか、入っていいですかと聞いて中に入る。中でもまた(大きな敷地で)マンションとか現代城B座、C座とあって、A座を探すのに時間がかかった。
(170628追記:結論として、建外路に面して地下鉄の出口があるのがSOHO現代城だった)
秋葉、PLATINUM、ひまわりがあるはずの22階に上がってみる。ひまわりはあるが他の2軒はない。ひまわりからは日本語で歌う女の声が聞こえる。にぎやかですかそうですか。よそのにおいも嗅いでみるか。
1階まで戻ってエレベータを変え、15階を見に行く。情報通りNightSkyという店があって、静かなようだから入ってみる。日本語がうまい賢い若いママさんの店。しばらくママさんと話す。超美人だ。
(170628追記:このママさんは船橋の凛にいてkirakiraに移ったあの人に印象が近い)
ホテルのチェックインが深夜になると連絡する必要があるんだが繋がらないんだ。僕の携帯が日本の番号だからじゃないかなと言うと、こっちが頼む前に私の電話でかけてみようと言ってくれた。実際やってみるとママさんの携帯では簡単につながる。海外からの深夜の電話はつながらないんだな。ホテルと話もしてくれて安心して遊べることとなった。賢いママさんで助かった。
女の子はどんな子がいいですかと聞かれる。日本語が全くできないのはダメで、賢くて音楽ができる子だよというと、日本語を習って少しできるという湖南の子(一個都不能少でいやいやながら行方不明の子を探すのを手伝った女に似ている)と、こんにちはとさようならとすらすら、みしみし、やじげげが言えるというちょっと垢ぬけた女の子の二人が付いた。ボトルを入れればなんとかだが飲み放題はかんとかだという。飲み放題で2時間500元くらいだったかな。ドリンク50元。言ってもはじまらないが2000年のもみじ2号店は一晩100元でドリンク30元だった。歌っているうちに女の子がもう一人増えてドリンクがかさむ。ママさん1杯、最初の二人が4杯、後から来た人が1杯で6杯だと思うがそうすると300元のはず。2時間足らずで退出。640元で11000円でいいよという。どうだろう。千葉の香港クラブと同じだな。飲み放題が300元だったのかもしれない。
カラオケマッシーンは中国人向けの機械で操作方法がだいぶ違う。キーの変更の予約が何か変則的なことをしないといけないようだ。歌を入れた後で呼び出して修正してたみたいですが。日本の歌は有るのか無いのか分からなかった。
帰りは店でタクシーを呼んでくれて、車の番号を知っているからと店長みたいな若い男が下まで送ってくれた。そのほうがいいんだ。昔、もみじの帰りに深夜に流しのタクシーに乗って変なところを遠回りされたことがある。遠回りだけじゃなくて、そういうやつは危険な感じの奴なんだ。帰りのタクシーはメーターが付いていて19元。
ホテルで深夜のチェックイン。お金はカードですかという。金は払ってるんじゃないのと聞くと、いや、ルームの何とかが、という。そういえば追加で払う何かが楽天トラベルの紙に書いてあったような気もすると思い出して、適当に了承してしまう。だいたい私が言うことよりニューオータニ長冨宮が言うことのほうが正しいだろう。日本語ができる若い男と英語で話しかけてくる若い女の二人で深夜に面倒を見てくれているし。追加が1500元だというので、Yahoo!カードを渡すと、使えませんと言われ、楽天カードで払う。詳細は後で確認しよう。
チェックインを済ませて5階に上がる。エレベーターが動かない理由がカードをタッチだと気が付くのに時間がかかった。新川崎でも新習志野でも事務所はこれだったな。ニューオータニだからか。あーはん。
懐かしの我が家に。
部屋の電気がしばらくすると消えてしまう原因はここにカード差し込みだと気が付くのに時間がかかった。
乾燥機能付きウォシュレット。千葉の乾燥機能付きと違って乾燥機能が壊れてない。
シャワーは浴槽と別ルーム。
ふとんが二つ。期待は高まる。
しかも部屋から排便や入浴が観察できる。変態だね。
風呂場からの眺めも最高です。
今日の活動の成果。一卡通(suica)の領収書は作り置きのをたくさんくれた。