郡山 - 西田利の日記

　18時4分山形発で郡山に向かう。

　懐かしい福島。

　もっと懐かしい郡山。なんでもっとかと言うと白河時代には郡山のほうが近かったからだ。

　チサンホテルに向かう歩道。見れば、ああこうだったなと思い出す。雪の舞う日にここに来たことも思い出す。

http://d.hatena.ne.jp/toshi_nishida/20080224#p3
　印象に残っていて思い出すのは塩水氏と宴会したこの日じゃなくて、年末か何かに一人で寂しく遊んだ粉雪が路面に舞う日の情景なんだが写真を探しても残っていない。

　チサンホテル。

　新しくはなく、豪華でもない。それに散らかっている。

　窓の外は壁。

　おでかけ。

　ここは你好があった場所だ。とっくに閉店しているのは知っている。結婚したと聞いたな。ずいぶん前の話だ。

　元のチャイナドレスの場所はチャイナ香妃と看板が出ている。入ってみると元チャイナドレスにいた人の店だと言う。ママさんは同伴で遅れてくるという。

　バーみたいにやっていて常連がずらりとカウンターに並ぶ。よそ者には楽しみにくい仕掛けだ。最初から店番をしていた子とは話がはずみ、ドリ込み7千円。1時間だろう。UGAかJOYSOUNDだった。

　JOYSOUNDに一度削除された月亮可以代表我的心が戻っている。月亮代表我的心と混同していることも削除前と同じだ。
https://joysound.biz/search/artist_detail.php?machine=Z&id=53230

　演奏も一部おかしいところがある。粗製乱造が売りのJOYSOUNDだ。それが良い面でもある。

　この店の常連に、隣の縁も中国の店だと聞いた。

　外に出ると向かいのビルのSMILEの客引きに声をかけられる。ナニ人の店だと聞くと中国人だと言う。入ってみるとこの店は一人でやってるバーも同然だ。同然だと言うのは客が増えるとさっきの地味な客引きも含めどこからかヘルプが来る。開店3ヵ月だと言う。悪くも無いママさんだと思うが戦略も無く客引きを使うようでは望みは薄いんじゃないか。1時間いたんだがドリ込み5千円だった。

　さっきのSMILEの客引きに、他に中国の店はあるかいと聞く。向かいの夜上海もそうだ、その隣の七海もそうだ、と言う。その先に月のハルピンと言う看板が見える。あれもそうだろうと聞くと、あの店は女の子が多くて高いよ、と言う。

　高いと言っても郡山だ。虎穴に入らずんば虎子を得ず。女の子が多くて高いと言う月のハルピンに入ってみる。

　店に入るとなんだこれは妙に高齢だ。しかも女の子が多いわけでもない。ママさんは異常にハッスルしているがどうも会話がかみ合わない。あれはこうだ、なにはこうだ、とこの人が言うと、私もトゲトゲしてしまい、それはお前が言っているんだ、私はそうは言わないよ、などと言ってしまう。つまらないので40分ほどで店を出る。ビール1本千円込みで5千円だったかな。これに含まれてカラオケが千円だったかもしれない。だとすると結果的に1曲500円だ。音響が異常に悪いDAMだったかな。

　さっき看板を見た夜上海に入ってみる。ここは本日一番中国スナックらしい中国スナックだ。というのは女の子の人数が多い。ママさんが上海なだけであとは東北出身が多いらしい。

　この店にいるとき地震があった。たまたまカウンターにいた店で一番年配の人が長時間揺れる棚のビンなどを抑える。福島中通りは震度4だったと言う。

　カウンターで隣に座った女の子に、他の店に行ったかと聞かれたので事実を答えた。月のハルピンはどうだった、と聞かれたので、老大姐の店だと答えた。女の子は笑って、あの店におばさんがいると言う。それはまずいことを言ったと思い、不年轻的小姐だったと言い直した。彼女のおばさんとは月のハルピンでカウンターの中に居た唯一私が話が合った人であるらしい。作り話のようだが事実はそうなので幸いだった。

　話も歌もはずんで2時間座っていた。ドリ多数込み9千円とはやっぱり高くはないだろう。JOYSOUNDだったと思う。

　店を出ると地震のためエレベーターが止まっているという。歩いて3階から降りる。