明るい朝。夏だ。
傘を畳みながら道路まで出て、さてカバンに入れようとしてかばんを忘れたことに気がつく。今日は会社のパソコンと作業着を入れたリュックを背負って、カバンを忘れた。カバンを忘れたのは初めてだ。定期券も金もカードもカバンの中。
急いで部屋に戻る。
途中小走りなんかして間に合った。
武蔵野線の三人シートに座って、向かいの席を眺めている。寝ていた女が降りて、携帯をいじる男三人になった。昔は見ざる聞かざる言わざると言ったけど、今は携帯ざる携帯ざる携帯ざるだ。左の男が降りて今度は携帯おばさんざるが座った。こっちの列を見ると横の二人は本を読んでいる。私は再度寝る。
途中の駅で10mほどオーバーランして、後退の手続きとかで3分遅れる。
また途中の駅で松葉杖の女子高生が乗ってくる。私はドアの横に立つ。南流山に着く前に左側に天体望遠鏡のアルミドームがある民家がある。
ドアの窓枠。この押し出し材はつなぎ目が無い。
つなぎ目が無い、と思ったらよく見ればあった。でもまるで鋳造したようにきれいにつながっている。
3分遅れたうえに、吉川駅の売店でおにぎりを買う時、レジの二人前のおばさんは公共料金の支払いで非常に時間がかかった。さらに私の前はのんきな男で、レジが済んだ後でその場でおつりを財布に格納している。電車が遅れた日に限って気分の良い事が無い。
吉川のバス停では長い列ができている。
久しぶりに25分ほど立って現場へ。小さいバスで通路が無いんだから立ち客はみなストレスだ。一番後ろの席は埼玉名物の5人掛けシートに4人で座っている。
