西田利の日記

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周恩来

【背景】
 周恩来(1898〜1976年)は、1917年に来日し、19年まで早稲田大学京都大学などで聴講生をしながら受験勉強に精を出していた。切実な経済的理由を抱えていた彼は、官費留学生として日本で学ぶために、日中両国政府間で指定された2校(東京高等師範と東京第一高等学校)のいずれかに合格することが必須だったが、両校とも不合格となってしまう。失意のなかで煩悶(はんもん)し、最終的に帰国を決意した彼は、帰国直前の4月5日に嵐山を訪れ、この詩を詠んだという。夢破れて日本を去る彼の目に、嵐山の美しい自然がどう映ったのか、何を語りかけたのか、とても興味を覚える。(N)


http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/fusang07.htm
雨中二次遊嵐山,
兩岸蒼松,
夾着幾株櫻。
到盡處突見一山高,
流出泉水䖝如許,
繞石照人。
瀟瀟雨,
霧濛濃,
一綫陽光穿雲出,
愈見嬌妍。


人間的萬象眞理,
愈求愈模糊,
模糊中偶然見着一點光明,
眞愈覺嬌妍。