西田利の日記

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ご飯1杯の値段 農家崩れたっていいさ

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090512/trd0905120800001-n2.htm
ただ、茶碗(ちやわん)1杯分のご飯の値段を多くの消費者は意識していないのではないか。1俵からとれる米は約1000杯分。つまり12円である。コンビニで「おにぎり」になれば105円、ファミレスで「ライス」になれば250円に跳ね上がるが、その原価はペットボトルのお茶1本、カップラーメン1個の1割にも満たない。

 関心を持って読んだ。いい記事だと思うが、この記者は自分で米を買ったことが無いんだろう。消費者は1杯12円の米を買っていない。
http://d.hatena.ne.jp/toshi_nishida/20080615#p3
 一食0.5合で30円かかっている。0.5合と言ったらかなり小盛りだよ。カップラーメンは店頭価格で、米は生産者価格で、比較がおかしいんじゃないの。米一俵から800杯しか取れないだろう。消費者は従来スーパーで、5kgで2000円、つまり一俵2万4千円の米を買っている。全体的に数字がおかしい。


地区の小規模農家の米を消費者がまとめて買い取る仕組みで、1俵の値段は2万4000円。このうち1万8000円が農家へ渡り、残りの6000円が若者の農業支援などに充てられる。昨年の購入者890人のうち6割が都会の消費者で、今年もすでに100件以上の予約があるという。

 市観光建設課の安部祐輝さん(40)は「茶碗1杯は24円。多少割高になるが、農の現状が都会の人にも少しずつ理解されてきた結果だと思う。何より地元の農家が『食べる人のために頑張ろう』と元気になったことが一番うれしい」。』

 都会の消費者の負担が増えているのではなくて、流通業者を飢えさせているだけだ。流通業が死滅してしまった後では、日本が凶作の年は何を食うんだろう。豊作の年に流通業者を見て彼等を要らないと判断するのは誤りだ。
 日本の食糧自給が八方塞がりだってことはとっくに分かっている。結局、革命的に安く生産する方法に変わる以外に自立する方法が無い。アメリカの農業にさえ対抗できないんだからな。


http://amegan.com/blog/mtarchives/000697.html
うちでは現在使っている カリフォルニア産 あきたこまちは20lb(約10kg)で $15 (約1650円)だった。 日本の品種の米なので、細長いわけでもなく、パサパサなわけでもないほんと普通のお米。 こういったお米が日系のスーパーはもちろん、アメリカのスーパー、中国系スーパーでも売られている。
 5kgで2000円の米を売るために流通システムを破壊することが解決だと思うか? 鎖国か? 5kgで825円のカリフォルニア米を売ったスーパーは儲かっているよ。結局、革命的に安く生産する方法に変わる以外に解決方法は無いんだ。それが出来るかどうかは別として。


http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/nri0901gr4.pdf
 従来の日本式稲作では労働力一人当たり5.8ヘクタールが限界。一人で300ヘクタールを管理すると言うアメリカ農業に勝てるはずが無い。1.7km四方の水田だからな。