西田利の日記

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視点

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000099-san-int
聖火リレー継続 愛国主義へ「利用」 四川大地震 復興強調、失点隠し
5月15日8時2分配信 産経新聞


 【北京=川越一】中国・四川大地震の救援活動が難航する中、北京五輪聖火リレーが14日、中国中部・江西省瑞金市で行われた。聖火リレー不要論を叫ぶ国民感情を考慮し、北京五輪組織委員会は同日からスタート前に犠牲者に1分間の黙祷(もくとう)をささげはじめたが、リレー中止やルート変更はしない。大惨事からの再起の願いを込めて国家への求心力を高めるという、聖火リレーに新たな役割が与えられた。

 組織委は13日午前、6月15〜18日に予定されている四川省を含め、予定通りに聖火リレーを続ける方針を示した。組織委ニュースセンターの李湛軍主任は、「ルートと日程は国際オリンピック委員会(IOC)と組織委が決めた。組織委だけで変更する権利はない」と説明。700万元(約1億500万円)の災害支援を寄せてくれたIOCに、責任を転嫁した格好だ。

 そのころ、中国沿岸部の福建省竜岩市で行われていたリレーでは、黙祷をささげるといった被災者に対する配慮はなかった。トーチを手にした走者は笑顔を振りまいた。その光景が国民を刺激した。「中国人には良心がないのか」「聖火リレーを中止し、節約した経費を救援活動に回せ」「国を挙げて祝っているときではない」−。インターネット上に聖火リレーの中止を求める意見が躍った。

 組織委は同日午後になって一転、歌や踊りに彩られていた式典の簡素化やスピーチの短縮などの規模縮小を決定。黙祷をささげたり、ルート沿線に募金箱を設置したりすることで、批判の矛先をかわそうとした。

 それと歩調を合わせるように、インターネット上にも“変化”が表れた。「反聖火リレー」の書き込みが、14日には、ほとんど見当たらなくなった。代わりに目立ったのは「聖火リレーを通じて愛国主義を高め、救援活動にあたろう」という趣旨の呼び掛けだ。

 妨害行為が続発した聖火リレー国際ルートでは、終盤、中国人留学生らを動員し、中国国旗を打ち振らせることで愛国主義を刺激した。フランス系スーパー「カルフール」の不買運動など当局の思惑とは違う現象も起こったが、ほぼ狙い通りの効果を挙げた。

 今回、国営メディアなどは最前線で指揮を執る温家宝首相の動きを逐一伝え、政府は盛んに国民の団結を促す。聖火も被災者への祈りや復興への願いと結び付けることで、失点のピンチを巧みにすり抜けた形だ。

 聖火リレーは、今月末の湖北省を皮切りに被災地域に入る。組織委は「被災地はルートに入っていないので、リレーは予定通りに実施される」としたが、四川省では5430人が死亡した綿陽市や楽山、広安といった被災地がルートに組み込まれている。その後も、甘粛省、陜西省、山西省と被災地を通過する。「地震は五輪の(準備に)影響しない」と、組織委は自信をみせている。』


 もし仮に日本に大災害があって大勢が死んだら、北朝鮮の新聞ならこのような視点で記事を書くだろう。