西田利の日記

写真サーバーSSL化成功

牡蛎

http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061218-131881.html
ノロウイルスとばっちりでカキ急落
 ノロウイルスが原因と思われる感染性胃腸炎が全国に広がる中、冬の味覚の代表格カキの売り上げが大幅に落ち込んでいることが17日、分かった。カキの内臓部分がノロウイルスの感染源とみる説が風評となり、広島、宮城、北海道など全国の生産業者は「カキからの感染なんぞない」と悲鳴を上げている。東京・築地市場でも1キロ当たり卸値が4日間で約27%もダウンしている。

 鍋具材で人気のカキの売り上げがここ数日間で急落している。東京中央卸売市場の築地場内では、むき身カキの卸値(1キロ当たり)が今月1日は2100円だった。順調に値は伸びて12日には2730円まで上昇。しかし12日からノロウイルス感染被害が大きく報じられてから“右肩下がり”に。16日には12月に入って初めて2000円を割って1995円。下落率は26・9%になった。

 「広島かき」をブランド化している広島県漁協のカキ直販担当は「これから値が上がるはずだったのに。年明けからが本格化するが、お歳暮のキャンセルが続出し、漁協直売分だけでも2割減」と頭を抱えた。同漁協では18日、緊急対策会議を開く予定だ。

 カキがやり玉に挙げられているのは、内臓部分にノロウイルスが含まれるという説があるためだ。ノロウイルスは人間の腸内に入ると、ウイルスが増殖されてしまう。ノロウイルスに感染した人間から出された物質が、下水などを経由してカキの生息海域に流れ込み、内臓に蓄積されてしまうためと考えられている。

 宮城県の松島漁協も反論する。毎月2度、直営処理場6カ所では、水とカキの県保健所による検査を受ける。その結果を待って、合格が出てから作業は再開される。「ノロウイルスが原因で営業停止処分を受けたことはない。カキは安全なのかという問い合わせがたくさんくる。風評被害もいいところだ」と怒る。

 北海道のオホーツク海沿岸の加工業者も今月に入ってから販売量が半減とガタ落ち。道食品衛生課によると今年道内で発生したノロウイルスを原因とする食中毒は23件発生(16日現在)しているが「カキを食して感染した例はゼロです。すべて人から人への感染と思われます。少なくともカキが原因とは思えない」と分析している。

[2006年12月18日8時53分 紙面から]』
 牡蛎が危険か安全か、という原始人のような視点の記事ですが、牡蛎をどう食えば安全か、という記事を書く頭はありませんか?


ノロウイルスが原因で営業停止処分を受けたことはない。(中略) 風評被害もいいところだ
カキを食して感染した例はゼロです。
こんな意見を新聞がそのまま流して大丈夫ですか。


http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/noro/
かきを含む二枚貝による食中毒が多く報告されています。
  その他、このウイルスを持った人がトイレの後で手をよく洗わずに調理
をすると、ウイルスが食品に付着してしまい、汚染された食品
が食中毒の原因になることもあります。
 (中略)
下水を検査すると年間を通じてこのウイルスが検出されることが最近
わかりました。これが、河川を通って海に流れ込みます。二枚貝は大量
の水を吸いこんでえさを取り込んでいて、えさと一緒にウイルスを体内に
濃縮しているようです。だから、貝の住む海域がこのウイルスにどれだけ
汚染されているかで、貝の体内のウイルス量も変わるのです。
  かきなどは栄養が豊富な河口で養殖されることが多いので汚染されや
すいようです。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
特に調理者が十分に手洗いすること、そして調理器具を衛生的に保つことが重要である。ノロウイルスエンベロープを持たないウイルスであるため、逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)、消毒用エタノールには抵抗性が強いが、手洗いによって機械的に洗い流すことが感染予防につながる。

また、ノロウイルスは85℃以上1分間以上の加熱によって感染性を失うため、特にカキなどの食品は中心部まで充分加熱することが食中毒予防に重要である。生のカキを扱った包丁やまな板、食器などを、そのまま生野菜など生食するものに用いないよう、調理器具をよく洗浄・塩素系漂白剤による消毒をすることも大事である。』