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『イラクの２幼児 大阪で心臓病手術、経過良好で退院
8月14日9時44分配信 毎日新聞
先天性の重い心臓病を患い、国立循環器病センター（大阪府吹田市）に入院していたイラクの２人の幼児が手術を終え、１３日退院した。主治医によると、２人とも経過は良好だという。
センターによると、心臓から出る大動脈と肺動脈が入れ替わる「完全大血管転位症」のサジャド・アルサライちゃん（５）は、６月７日に心房内で血流を入れ替える「心房内血流転換手術（セニング手術）」を実施。肺動脈の狭さくや心室中隔欠損などの奇形が重なる「ファロー四徴症」のアリア・アルサリヒちゃん（２）も、同２８日に肺動脈の狭さく部分を広げるなどの手術をした。２人とも走り回れるくらいに回復。１７日にイラクに帰国する予定という。
１３日の会見でサジャドちゃんは時折、ひょうきんなポーズをとり、「こんにちは」「ありがとう」と力強く語った。アリアちゃんの父アラアさん（５１）は「他に助かる方法がない難しい状況で、子どもたちの将来を絶望していた。手術成功は本当にありがたい。さらに多くのイラクの子どもたちが、治療を受けられるようになってほしい」と話した。【河内敏康】
最終更新:8月14日9時44分』
