鹿児島の繁華街に地蔵角という地名があって交番がある。夜は酔っ払いがけんかをしたりするもんだから、交番の前に警官が立って小さな交差点を監視している。さっき、郵便を出すために一方通行の狭い道を赤信号で渡ろうとしたら警官が見ているもんだから、渡らなかった。まじめに働いている警官の目の前で摘発も出来ないようなチンケな交通違反を敢えてすることはあからさまに軽視しているように見えて警官に気の毒だろう。ところがこの一方通行の道路にかかる横断歩道は図を見れば分かるように赤信号の時には絶対に車が来ないんだ。車道が5mも無いしかも絶対に車が来ない赤信号を警官に見物されながら待つのもまたわざとらしくて気になった。
郵便をポストに投函した帰り、立っている警官に「ちょっと質問したいんですが」と聞いてみた。若いアニさん調の警官が言うには「厳密には赤信号では渡れない」とのこと。「厳密には」の部分を申し訳なさそうに言う。「じゃぁ摘発はしないの？」とは聞かなかった。聞いても答えようが無いだろう。警官の立場で許可は出来ない。車道(上の漫画の縦に渡る横断歩道)を赤信号で渡る人には、時々「危ないですよー」とか注意しているようだ。矛盾解消のためには一方通行の道路の横断歩道に常時青の歩行者信号をつけるしかないんじゃないか。言ってることが細かいかな？
