西田利の日記

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作業


 おやじの唯一の金庫。ごく小さい物だが1階の奥の部屋の流しの下の床に固定してあってバールではずす必要があった。そのうえ開け方が分からない。おやじがぼける前だってとっくに忘れていただろう。空だと思うが念のため、グラインダーでさんざん苦労して中を確認する。




 初の金庫破り。でもこんな簡単に開く金庫はいまどき無いんだろう。



 で、開けてみると中に釘が1本と木ねじが1個入っている。





 このエアコンには25年くらいお世話になったんだ。ぼろぼろになってまだ冷房は効いていた。ありがとう。


 エアコン、鉄の台、金庫など持って行ってもらう。金庫はモルタルが入っているので普通は持ってゆかないのだそうだ。うちのはただの鉄だから持って行く。


 暗室に何十年も放置してあったレコードを整理。湿気のためかひどく痛んでいる物が多く、聞きたい物も無いので全部廃棄。



 子供の頃はクリスマスや十五夜を家族で盛大に祝った。







 軍艦行進曲、日の丸行進曲。小学校の頃はこんなのにやたら詳しかったな。




 ナポレオン、オクラホマミキサー。幼稚園のフォークダンスの曲だというので買ってきた。






 ローハイド、ハイヌーン。ハイヌーンはレッドドワーフの決闘シーンでかかっていた。おやじの情操教育の成果。



 肉声をレコードにするというサービスらしい。婆さんへ、西田豊作。戦後しばらく与論が占領されていて鹿児島と自由に行き来できなかった。










 小学校の時、これを聞いたのを憶えている。



 「疲れたら休むが良い。彼らもまだそう遠くには行くまい」という諺を紹介する石坂浩二のナレーションの声も覚えている。小学校の頃だ。35年前だな。































 ポーリュシカポーレ。緑燃えるロシアの大地に、ってやつだな。家族に自宅が無くてまだ医院の一部屋に住んでいた頃、台風が来て夜おやじが家を見回っている間、不吉な気持ちでこの歌を聴いたのを長く憶えていて、このレコードを見て思い出した。






















 3階の整理に戻る。


















 以上全部廃棄。




 エコラン2号車。





 ところで、昨夜家の前を通ったとき、歩道にたれている藤のつるを、通行人の邪魔だなと思い引っ張った。そうすると上で鳩が羽ばたいた。今日、よく見るとどうも卵を抱いているようだ。こんなちんけな巣では卵をかえすことは出来ても雛を育てるのは無理じゃないか?





 一階の中間の部屋からおふくろの高校の卒業アルバムが出てくる。こんなものが存在するということを知らなかった。








 おふくろはシゲかシゲ子かという議論があったが、ここではシゲ子になっている。




 外科と書いて有るからおやじがシベリアから復員後とりあえず落ち着いたという柿本寺のおふくろの兄の家だろう。抱かれているのは結核で死んだという2番目の兄か。


 出所不明の黒いアルバム。









 この中におやじがいるとは思えない。どういう写真かね?


 鹿児島県立大島中学校 西田豊作。おやじの旧制中学のアルバム。



 私と同じくらい馬鹿だ。



 同じく乗馬部。


 そのほか出てきた物。全部廃棄だ。